概要
都市部における早期火災検知には、煙の検出が適しています。オプティカルフローとHSV色特性を組み合わせた新しい煙検出技術により、昼間の煙を高精度に検出します。
詳細
火災の早期発見には、煙の検出が重要です。特に屋外カメラを用いた視覚情報による物体検出は、広範囲を効率的に監視する手段として注目されています。しかし、動き検出による煙検出は都市部では煙以外にも車などを誤検出する課題があります。そこで、オプティカルフローの分散とHSV色特性を基にした新しい煙検出技術を開発しました。
この技術では、オプティカルフローを用いて煙の動きを検出し、さらにHSV色空間での色特性を利用して煙を識別します。実際の都市部の映像を用いた実験では、90%以上の検出率を達成しました。晴天や曇天など天気の影響を受けない安定した検出が可能です。
この技術は、映像IoTシステムと組み合わせることで、さらに高精度な煙検出が期待できます。PTZカメラを用いたズーム機能により、煙の発生源を特定後に詳細な監視が可能です。火災の早期発見と防災対策に大きく貢献することができます。
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